70年代オカルト映画が下支えするしっとりホラー。 事件物件 呪縛の連鎖
家を買った。別れた女房には6週間借りただけと言い訳した。息子のフィンにはお色直しして転売するのさと嘯(うそぶ)いた。どっちも嘘だ。俺にはこの家が必要なんだ。失ったものを取り戻すために。俺の買った家には、かつて魔女と呼ばれた女が棲んでいた。「事件物件 呪縛の連鎖」(2018年/アンディ・ミットン監督)酷い邦題をつけられたものです。もう「事故物件」ブームに乗っかる気満々。タイトルから連想されるお話は、かつて凄惨な事件があった家に移り住んだら、超常現象がバカスカ起きて、神父も霊能者も役立たずですが最後は愛が勝つ(もしくは全滅エンド)。という「悪魔の棲む家」系だったりしますが、予想を覆してまったく違う…